ワードプレスでサイトや管理画面を開いたら、突然真っ白で何も表示されない——。
これは「ホワイトスクリーン・オブ・デス(White Screen of Death)」と呼ばれる現象です。
原因は主にプラグインやテーマの不具合、PHPエラー、メモリ不足など。
この記事では、初心者の方でも落ち着いて復旧できるように、原因の切り分け方法から具体的な直し方までを順番に解説します。
ホワイトスクリーンが起こる主な原因
- プラグインの競合や不具合
- テーマの不具合や更新ミス
- PHPバージョンの不一致
- メモリ不足(PHPメモリ制限オーバー)
- サーバーエラーや設定ミス
直し方の手順【初心者向け】
※ 下記の手順は上から順に試すと効率的です。
1. ブラウザのキャッシュをクリアする
- 別のブラウザやシークレットモードで開いてみる
- キャッシュプラグインを使っている場合は一時停止
2. プラグインを全部停止する
- FTPまたはサーバーのファイルマネージャーにアクセス
/wp-content/plugins
フォルダ名を一時的にplugins_old
に変更- サイトが表示されたら、プラグインのどれかが原因
- 1つずつ有効化して原因を特定
3. テーマをデフォルトに戻す
/wp-content/themes
にアクセス- 現在のテーマフォルダをリネーム
twentytwentyfour
などのデフォルトテーマに自動切替される
4. PHPメモリ制限を増やす
wp-config.php
に以下を追加(/* That's all, stop editing! */
の直前)
define('WP_MEMORY_LIMIT', '256M');
5. PHPバージョンを確認する
- サーバーの管理画面からPHPバージョンを確認し、テーマやプラグインの推奨バージョンに合わせる
6. デバッグモードを有効化する
wp-config.php
に以下を追加
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false);
wp-content/debug.log
にエラーログが出力される
それでも直らない場合
- サーバー側のエラー(障害情報の確認)
- バックアップから復元
- 専門業者やサーバーサポートに相談
再発防止のポイント
- テスト環境で更新や変更を試してから本番反映
- プラグイン・テーマは必要最小限にする
- 定期的にバックアップを取る(自動化推奨)
まとめ
ワードプレスのホワイトスクリーンは焦りますが、手順を追って原因を切り分ければ復旧できる可能性が高いです。
最も多いのはプラグインやテーマの不具合なので、まずはそこから確認しましょう。
予防策としては、定期的なバックアップとテスト環境での検証が鉄則です。
いざという時に慌てないためにも、日頃から準備しておくことが大切です。