Excelで資料を作っていると、「セルを結合したら文字が消えた!」という経験をしたことはありませんか?
実はこれはExcelの“仕様”によるもので、ミスではありません。初心者の方がよくつまずくポイントです。この「セル結合で文字が消える」問題の原因と、簡単な対処法を解説します。
なぜセル結合で文字が消えるの?
Microsoft Excelでは、複数のセルを結合すると「左上のセルの内容だけが残る」仕様になっています。
たとえば、A1とB1のセルにそれぞれ文字が入っている状態で「セルを結合」すると、残るのはA1の文字だけ。B1の文字は削除されてしまいます。
これはExcelの「結合」という機能が、データをまとめるものではなく、あくまで見た目をひとつにするためのものだからです。
対処法①:結合前に文字をまとめておく
複数セルの内容を残したい場合は、結合する前に内容を1つのセルにまとめましょう。
たとえば、
A1:山田
B1:太郎
の場合、C1に次のように入力します:
=A1&B1
→ 「山田太郎」と表示されます。
もし間にスペースを入れたい場合は:
=A1&" "&B1
→ 「山田 太郎」と表示されます。
これで内容をまとめてから、セル結合すれば文字が消える心配はありません。
対処法②:見た目だけ整える「選択範囲内で中央」
実は、セルを結合しなくても、見た目を整えることは可能です。
- 複数のセルを選択
- 「ホーム」タブ → 「配置」グループ → 「選択範囲内で中央」をクリック
これで、セルを結合しなくても文字を中央に見せることができます。
この方法なら、データはそのままで安全です!
まとめ
セル結合で文字が消えるのは、Excelの仕様です。
- 結合=見た目を整える機能
- データを残したいなら 結合前に内容をまとめる
- もしくは 「選択範囲内で中央」 で見た目だけ整える
このポイントを押さえるだけで、レイアウト崩れやデータ消失のトラブルが減りますよ!